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砥部町で「ショパンビレッジフェスティバル」音楽と文化の祭典でビューティフルサンデーを

「ショパンビレッジフェスティバル in 砥部」で演奏するマグダレナさん(2018年)

「ショパンビレッジフェスティバル in 砥部」で演奏するマグダレナさん(2018年)

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 ポーランドを代表するピアニスト、マグダレナ・ズックさんの演奏などを楽しむイベントが11月3日、砥部町文化会館(伊予郡砥部町宮内、TEL 089-962-7000)で開催される。

 マグダレナさんは各国でソロコンサートを行う傍ら、映画作品などでもピアニスト・女優として活躍しており、今回が6回目の来日。

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 当日はマグダレナさんのピアノハーフコンサートのほか、「トラノコ・パフォーミングアーツ・カンパニー」と松山市内在住のマリオネット操者・国本享裕さんのコラボレーションによる「赤糸で縫いとじられた物語」や、「スタジオ タイニイバレエ」主催の郷田弘美さんと「Y’s Ballet」主催の高橋由樹さんによる「Voice within me Voice within gray」などのパフォーマンスも行われる。

 会場には飲食や物販の露店も多数出店し、大人から子どもまで、幅広い年齢層の人がそれぞれの形で楽しむことができる「ビレッジ」を演出する。

 「ショパンビレッジフェスティバル in 砥部」を主催する「国際交流支援協会」(松山市余戸中2、TEL 089-973-0245)は、愛媛で長年に渡って草の根の国際親善活動を続けている組織。1970年(昭和45年)からの2年間、中央アフリカのザンビア共和国で青年海外協力隊の初代柔道指導隊員として活動した松下文治さんが中心となり、1983(昭和58)年に「郷土愛媛と国際社会を考える会」として発足。2006(平成18)年に現在のNPO法人となった。

 松下さんがサポーティングメンバーと共に、愛媛の小・中学生と世界各国を訪問して交流を深める「国際親善の旅」は、1988(昭和63)年に開始してこれまでに28回を開催(2回はテロなどの影響で渡航を中止)。中山町で毎年夏に開いている「愛媛国際交流サマースクール」は、今年で33年目を迎えた。

 これまでに松下さんらは、子ども達と共にポーランド・ザンビア・マラウイなど6ヵ国の大統領官邸に招待されたほか、2001年7月には「長年に亘り地球規模で先駆的且つ模範的な活動をしている」ことが評価され、外務大臣表彰を受賞している。

 「ピアノビレッジフェスティバル」開催のきっかけは、1995(平成7)年の阪神大震災にさかのぼる。

 ポーランド人の妻を持ち、同国と深い親交のある松下さんに、ポーランド大使館から「地震の被害に遭った子供たちをポーランドに招き、心の支援をしたい」との申し出があった。これに応じた松下さんらが、子どもたちの渡航費用を援助するため、全国10カ所以上で著名なポーランド人ピアニストらによるチャリティーコンサートを企画。そのときの縁から、ピアニストらとの親交が深まった。

 以降、定期的にピアノコンサートの開催を続けていたが、より幅広い年齢層の人に来場して上質な音楽に触れてほしいとの思いから、2011(平成23)年に、アートパフォーマンスや露店などの催しと、ピアノのハーフコンサートを組み合わせた「ピアノビレッジフェスティバル」へとイベントのスタイルを変更。2015(平成27)年からはスタインウェイ社のグランドピアノを保有する砥部町文化会館に舞台を移して開催するようになった。

 イベントを主催する国際交流支援協会代表の松下さんは「マグダレナさんのピアノの魅力はとても言葉では語りつくせないが、時に大人の男性が、思わず口を開けたまま聴きほれることもあるほど。『このフェスティバルは私にとっても特別なものだから』と、今回はまだ小さい赤ちゃんと一緒に来日してくれてることになっており、そんな彼女の気持ちも本当に嬉しく思っている」と笑顔を見せる。

 「今年は、ポーランドと日本の国交樹立100周年という記念の年でもある。留学生らによる野外イベントや、エスニック料理の露店、県内有名レストランやクラフトビールなどの出店をはじめ、子どもたちが楽しめるワークショップなども用意している。子どもからおじいちゃんおばあちゃんまで、幅広い層の人に来場してもらい、マグダレナさんの素晴らしいピアノと、美しく魅力的なアートパフォーマンスの舞台、そして、ヨーロッパ的な昼食で『ビューティフル・サンデー』を楽しんでほしい」と呼び掛ける。

 グッズや食事の販売、ワークショップなどのイベントは10時~14時30分。マグダレナさんのショパンピアノコンサートとアートパフォーマンスは14時30分から。ピアノコンサートとパフォーマンスは全席自由で一般前売=2,500円(当日3,000円)、小中高校生は前売り1,500円(同2,000円)。

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