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松山市石手にランチ専門店「食堂 めしや」一手間かけた手作りでおいしい定食を

ボリューム満点で人気の「お肉定食」(ちょっと洋風にも感じる創作味付けの「豚肉の生姜焼き」)

ボリューム満点で人気の「お肉定食」(ちょっと洋風にも感じる創作味付けの「豚肉の生姜焼き」)

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 ランチ専門店「食堂 めしや」(松山市石手2、TEL 089-977-3390)が10月29日、四国八十八カ所の第51番札所「石手寺」隣にオープンした。

【石手のランチ専門店】食堂 めしや/Diner for Lunch “MESHIYA”

 メニューは「お肉定食」「お魚定食」「気まぐれ定食(12月より提供開始予定)」の3種類。メインディッシュに加え、旬の野菜などを使った小鉢3品とみそ汁、ご飯の定食を、数量限定で提供する。

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 「めしや」の3つのコンセプトとして、店主の永野浩さんは「手間を惜しまず、特別な食材に頼らず、おいしさを引き出すこと」「きれいで清潔な場所を保ち、何モノにも勝るおいしさを実現すること」「どこにでもある食べ慣れたメニューを提供すること」を挙げる。

 「店で使う食材は『広い意味での地産地消』で国内産の食材から選んでいる。多くの飲食店で利用される、冷凍食材や調理済み品などは一切使わない代わり、特別な銘柄肉や老舗の調味料、地元産に限定した食材などの高価な材料にはこだわらない。肉・魚共に、メインディッシュは200グラム近いしっかりとしたボリューム。魚は食べやすいよう、すべて骨を取って提供する。3品の小鉢にも一手間を掛け、季節の野菜などを味わってもらいたいと思っている。普通に手に入る、国産の食材を手間暇かけて調理することで、『松山の家庭料理』の少しだけ上をいく味を提供し、地元の人から愛されるお店にできれば」と話す。

 店を訪れた松山市内の女性は「通勤で毎日店の前を通るので、お店の工事中からずっと気になっており、今日やっと来店できた」と笑顔を見せる。「注文したお魚の定食は、見た目よりもボリュームがあり、『しっかりとおいしい和食を食べた』という満足感を感じる。どの料理も一見普通の味なのだけれど、いい意味でどこか心に引っ掛かる、調理の一手間や工夫のようなものを感じた。今度はお肉の定食を食べに来店したい」と話す。

 永野さんは松山市出身。1992(平成4)年から2014(平成26)年まで、システムコンサルタント、日本オラクル、ミラクル・リナックス、日本マイクロソフトなどの企業で22年間にわたり、プログラマーやエンジニア、マーケッターとしてのキャリアを積んできたが、「次の何かに挑戦したい」と日本マイクロソフトを退職。新宿調理師専門学校に入学して調理師免許を取得し、多くの飲食店で厨房(ちゅうぼう)勤務の経験を重ねて、2017(平成29)年に松山市に帰郷した。

 進路を大きく変更したきっかけについて永野さんは「キャリアが長くなり、携わるプロジェクトが大きくなるに従って、体力面のハードさだけでなく、顧客の会社への期待値や、会社の社員への期待値などにギャップなどを強く感じるようになったことが、一つのきっかけだった」と振り返る。「次は10段、次は20段、とだんだん高くなる跳び箱を、それでも頑張って90段までは跳んだが、次は100段、150段と際限なく要求され続けたときに、これ以上はもうやめよう、と転身を決意した」という。

 「次に携わる仕事は、衣・食・住のどれかに関わるものにしたいと考えていた」と永野さん。「いろいろと検討した結果、子どもの頃に母親が飲食店を営んでいた影響もあり、『食堂 めしや』を開店するに至った」と話す。「食べ物はお客さまの口に入って、人間の直感に響くもの。一人で店舗のオペレーション全てをこなし、毎日作った料理を自分の舌でも確かめながら、フィードバックを繰り返している。料理の質と量を自分が決めたルールに従って作り続け、来店いただいた皆さんに価格に見合った食事を心から楽しんでもらえるよう邁進したい」と決意を語る。

 開店準備に取り組む傍ら、前職の経験を生かして、マーケティングや起業、地域の将来像を考えるイベントなど、松山でもこれまで多くの講演会などに登壇してきた永野さん。お店を開いた現在も、ちょっとしたマーケティングや事業に関するアドバイスであれば「めしや」の店頭でも対応するといい、「お代は、来店して定食を召し上がっていただければそれでOK」と笑顔を見せる。

 営業時間は11時~16時、火曜・木曜定休。価格は全て税込1,500円で、なくなり次第終了。

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