松山市が8月17日にオンライン移住相談窓口を開設し、職員が「まつやま移住コンシェルジュ」としてZoomで希望者の相談に対応している。
松山市ではこれまでにも、東京や大阪での移住フェアなどに参加するほか、2016(平成28)年には移住相談窓口を開設。ウェブサイト「いい、暮らし。まつやま」も立ち上げ、松山市の魅力や具体的な移住のステップ、移住後に困ったことなども含めたリアルな移住者の声などを紹介して情報提供を行いながら、窓口や電話、メールなどで希望者の相談に対応してきた。
松山市まちづくり推進課で定住・移住支援担当の高垣真也さんは「コロナ禍の影響で、大都市での移住フェアなどは開催できないが、地方移住のニーズは増加の傾向にあり、メールや電話などでの問い合わせ件数は多くなっていると感じている」と話す。
オンライン窓口での相談は事前予約制。高垣さんは「事前に相談者のニーズを把握して資料の準備などをすることができるため、密度の濃い対応をすることができる。電話やメールとは異なり、遠隔地の人とも顔を見ながらじっくり話せる点も大きなメリット」と話す。「首都圏や沖縄などコロナウイルスの感染者が多い地域からは、移住のための下見に行きたいが今は自粛しているという声も届いている。事前にオンライン相談で情報共有し、つながりを持っておくことで、コロナ禍が収束した後のスムーズな移住につながれば」と期待を寄せる。
オンライン移住相談は3日前までの申し込みが必要。申し込みはウェブサイトで受け付ける。