「複業(デュアルワーク)」を通じた都市部人材の活用事例を共有する松山市主催のオンラインセミナーが9月7日・8日、開催される。
人手・人材不足に悩む地元企業と、複業を通じてスキルを生かしたいと考えている都市部人材のマッチング支援プログラムを整備することで、地元企業課題の解決に加え、都市部人材との継続的な関係構築を目指して企画されたもの。
「複業」とはどのような働き方で、どのような人材が活躍しているのかという点や、実際に複業人材を活用したメリット、その後の変化など、具体的な事例を共有する。
7日はサイボウズ松山オフィス(松山市二番町3)でローカルブランディング部部長を務める久保正明さんが登壇して「新しい時代に対応する組織づくり」を、8日は太陽住建(神奈川県横浜市)社長の河原勇輝さんが登壇して「営業力強化・新規事業の新しい進め方」をテーマに進行。両日ともに「旅するように『はたらく』」をコンセプトに、都市部の人材と地域のマッチング事業を行っているパソナJOB HUB(東京都千代田区)の亀井諭さんが登壇し、事例紹介やパネルディスカッションを行う。
ファシリテーターを務める中央会計松山オフィス(千舟町5)の稲見益輔さんは「地方の企業が新規事業の立ち上げや営業力の強化など新たな取り組みに着手しようとするときには、マーケティングや企画、専門性の高いカメラマンなど、ニッチなスキルを持った人材がキーマンになることが多いが、このような人材を地方の企業が常勤で雇用することは、費用面でも、スキルに合致する仕事を常に提供し続けるという面でも難しいのが現状」と話す。
「都市部で専門性の高い仕事をしている人材が、地域の魅力や事業ビジョンへの共感を軸に、業務委託などの形で地域の企業に力を貸す『複業』は、これからの時代の新しい人材活用として地域の活性化にも大きく貢献する可能性を持っている。複業人材の活用を行っている企業の例を参考に、現場で発生しがちな問題点や、複業人材採用のための具体的なノウハウを共有できれば」とも。
開催時間は両日共14時~16時。参加無料。参加希望者は事前に申し込みフォームの送信が必要。