若年層向けのプロモーション事業を手掛ける松山のロコフル(松山市千舟町5)が8月、LINEやZoomなどを活用して中古車選びをサポートする新事業「くるまの窓口」を始めた。
社長の山崎友雅さんは「新しい生活様式が広まり、3密を回避できる移動手段として自家用車に注目が集まる中、景気の先行きが不透明な状況を背景に、特に中古車の販売台数が伸びている」と話す。自身も車好きで、これまで何人もの知人友人の車選びをサポートしてきた経験を同社の新サービスに生かす。
「くるまの窓口」ではLINEメッセージで、趣味やライフスタイル、家族構成などの簡単な質問に回答することで車選びがスタート。その後、専任スタッフがZoomなど「顔の見える」ツールでヒアリングや相談を進め、全国13万台の在庫の中から最適な車を数台に絞って提案する。
「これまでに問い合わせを寄せてくれたのは、いずれも20代前半の人だった」と山崎さん。「近隣の大規模中古車店に足を運んでも好みの車が見付からない場合もあるし、多くの中古車販売サイトを比較して自分好みの一台を見付ける労力も以外に大きいもの。在庫が遠方の店にある場合、実際に車を見て購入できないことも多い」とも。「顔の見えるオンラインツールでしっかり話を聞いて、お客さまのニーズを把握し、車の状態などについてもしっかりと説明することで、多くの選択肢の中から安心感を持って、ライフスタイルにフィットした一台を選んでもらうことができれば」と意欲を見せる。
同社では購入決定後のサポートも行い、納車や提携工場でのメンテンナンスなども請け負う。問い合わせはLINEで受け付ける。