伊予市の手づくり交流市場「町家」(伊予市米湊)に店を構える「子どもおさがり専門店metome(みとうみ)」が9月9日、制服リサイクル事業への協力を始めた。
店主の逢沢亜月さんは「制服は正規に購入すると数万円の費用が掛かるため、学生服のリユースに関する問い合わせは以前からSNSなどを通じて多く寄せられていたが、4坪の店内では在庫管理が難しく、これまで本格的に取り組めなかった」と話す。
「みとうみ」が協力を始めたのは、昨年から中古学生服のリユース事業を行っている「ライフサポートアゴラ」。
これまではアゴラが中心となって、学校と直接連携したり、市内高校の家庭科部で行われている「制服循環プロジェクト」と協力したりするなどして学生服リユースの輪を広げていた。今回、誰もが気軽に立ち寄ることのできる「伊予市の手づくり交流市場・町家」の「みとうみ」が回収拠点に加わることで、より気軽に制服おさがりの寄付を受け付けられる体制を整えた。
逢沢さんは「学生服・ブレザー・シャツ・ブラウスはもちろん、セーターやベスト、ネクタイなどの小物類や体操服など、どんなものでも、伊予市内に限らずどこの学校のものでも大歓迎。衣替えの季節、少し小さくなってきたなと思う制服や体操服などがあれば、捨てる前に『みとうみ』へ持ってきて」とリユースを呼び掛ける。
同日の午前中には、逢沢さんとライフサポートアゴラ代表の相原輝久さんが、行政としてSDG’s活動を推進する武智邦典伊予市長を表敬訪問。逢沢さんは「適材適所のリユース、リサイクルが浸透することで、少しでも助かる人が増えれば」と期待を込める。
寄付された学生服などはクリーニング後、ライフサポートアゴラのホームページや店舗で販売するほか、「みとうみ」の逢沢さんも、SNSなどを通じてリサイクル学生服を必要としている人へ届けるための橋渡しで協力する。
「みとうみ」でのリユース学生服回収は火曜~土曜の11時~16時。営業時間外の回収は応相談。