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三津浜・住吉橋で小さな音楽フェス「橋の上GIG」 ライブバー店主が企画

「橋の上GIG」の出演アーティストら(音楽のある街の日常@三津浜/写真提供=okino takaaki)

「橋の上GIG」の出演アーティストら(音楽のある街の日常@三津浜/写真提供=okino takaaki)

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 松山市三浜商店街入り口に掛かる住吉橋の上で10月10日、ライブバー「とぉから」(松山市住吉1)店主の池田大樹さんが音楽フェス「橋の上GIG(ギグ)」を開催する。

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 池田さんは県内の高校を卒業後に上京したが、5年前、故郷で生きることを決めて妻と共に帰郷。ミュージシャンでもある池田さんは、それまで育んできた音楽仲間との再会や新しい出会いの場を作りたいと、生まれ育った港町三津浜で2016(平成28)年10月、音楽好きが集う店ライブバー「とぉから」をオープンした。イベント当日は同店の4周年の日に当たる。

 「とぉから」の看板メニューはタコスなどのメキシコ料理だが、無農薬野菜やフルーツを使った料理やドリンクほか、店主の気まぐれで季節の魚料理なども用意。店主がセレクトしたCDや衣類、雑貨なども扱う。常連の女性客は「店に来るようになってから、これまで知らなかったジャンルの音楽を楽しんでいる。こんな田舎町に異国の風を運んでくれてうれしい」と話す。

 「音楽は防音設備などない古代からあったものなので、もともと路上でライブをしたかった」と池田さん。「『GIG』は、最も小さい規模でのコンサートという意味。今では屋内でのライブ開催が当たり前になり、外で音楽を奏でることが特別な感じになってきているが、『橋の上GIG』ではそういう足かせをほどきたかった。『人間回帰』が僕の中のテーマ」とイベントへの思いを語る。

 当日の音響設備では、電池で動く程度の小さなスピーカのみを使用。雑踏にマッチングする音量で、町の音と音楽が融合するような場の演出を目指す。市道に当たる橋の上で開催するため、自治体や警察署への届け出も行った。

 出演者は全て三津浜のミュージシャン。池田さんがリーダーを務める「EKD Y LosChangaras」のほか、東日本大震災の後、横浜から移住したボイスパフォーマー・中ムラサトコさん、地元在住のギタリスト瀧川倫太さん、イタリア料理店「FLOR」(住吉1)店主の徳永孝さん率いる「オジーオタカシ」など。三津浜が生み出したむき出しの超個性派アートバンド「覚醒チンドンネットワーク」も加わり、小さくも熱い音楽祭を演出する。

 開催時間は14時~16時。観覧は無料で、出演者へのリスペクトを込めた投げ銭は「歓迎」。雨天時は「とぉから」店内に場所を移して開く。

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