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ヴィヴィアン佐藤さん、松山の子どもたちと個性的なオリジナル・ヘッドドレス作り

ヴィヴィアン佐藤さんと手作りのオリジナル・ヘッドドレスを身に着けた子どもたち

ヴィヴィアン佐藤さんと手作りのオリジナル・ヘッドドレスを身に着けた子どもたち

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 ヴィヴィアン佐藤さんとオリジナルのヘッドドレスを作り、作品を身に着けて商店街を探検するワークショップが11月7日、松山市地域交流センター(松山市三津3)で開かれた。

ヴィヴィアン佐藤さんと完成したヘッドドレスを身に着けた子供たち、全員集合の記念写真

 イベント「こどもミーツアーツ in 三津浜商店街」を企画したのは、アートと地域の橋渡しを行い、創造性豊かな人と地域社会の実現を目指して2004(平成16)年に発足したNPO法人「クオリティ・アンド・コミュニケーション・オブ・アーツ(アートNPOカコア)」(三津2)。ワークショップでは、美術家・文筆家・批評家、ドラァグクイーンなど、多面的な活動を繰り広げるヴィヴィアンさんが、子どもたちとオリジナル・ヘッドドレス作りを行った。

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 一般的にいわれる「男らしさ」「女らしさ」などのあらゆる「らしさ」を超越したヴィヴィアンさんのスタイルの中で、最も象徴的なものが「頭上建築」とも呼ばれるヘッドドレス。ヴィヴィアンさんのもう一つの肩書である「非建築家」という聞きなれない言葉は、自らを「動くオブジェ・歩く展覧会」と呼ぶヴィヴィアンさんの思いを表している。

 当日は親子合わせて約50人が参加。「ヘッドドレスをかぶると普段感じないものを感じられたり、普段見えないものが見えたりする。不思議なドレス」と言うヴィヴィアンさんの言葉に、子どもたちは迷うことなく用意された色とりどり造花やのシュシュ、トランプ、けん玉、ギター、プラスチックの刀などを手に取って次々と帽子に貼り付け始めた。

 2時間ほどのワークショップが終わると、参加者の頭上には個性豊かな「頭上建築」が出現。その後、ステージ上で行われたランウェーでは、子どもたちが大きく手を広げたり、かっこ良くポーズを決めて個性的なヘッドドレス姿を披露した。

 参加した親は「『想像を形にする遊び』の経験はそれほどないはずなのに、こんなにも独創的なものが作れることにびっくりした。一緒に作っている私も楽しかった」と子どもが持つアートな才能への驚きを語る。

 参加者の女性は「いろいろな経験や体験を重ねてしまっている大人は何かを作ろうとすると、つい自分の内側に引きこもり、時間をかけながらインプットやアウトプットを経て完成図を想像し、色合いやバランスを考えてしまう。子どもたちは思い付くまま、手当たり次第にいろいろなものを貼り付けているように見えるが、でき上がったヘッドドレスは完璧にバランスが取れていて、まさに動くアート『頭上建築』になっていた。どの子もヘッドドレスをかぶった途端、魔法がかかったように多彩な表情を見せていたことが印象的」と話していた。

 黒鳥が舞うようなアイラインに真っ青な口紅、虹のヘッドドレスをかぶったヴィヴィアンさんは「化粧や着飾ること、ヘッドドレスをかぶることは、変身することではなく、本来の自分の一つに戻る行為。その人自体のあり方が出てくる」とワークショップを締めくくった。

 当日は雨のため三津浜商店街探検は中止となり、地区内にある築100年を超える洋館「旧濱田医院」で撮影会を行った後、解散した。

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