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松山・持田町に子どものための小さな私設図書館「書房ドミンゴ」

「書房ドミンゴ」館内の様子(左)と、館長の清水さん(右)

「書房ドミンゴ」館内の様子(左)と、館長の清水さん(右)

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 松山・持田町に小さな私設の子ども図書館「書房ドミンゴ」(松山市持田町3)がオープンして1カ月が過ぎた。

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 同館を運営するのは松山市在住の清水淳子さん。フリーの編集者や地元アートイベントの広報担当者などとして活躍する傍ら、自宅に隣接する祖母宅を改装して、子どものための本と雑貨と駄菓子が並ぶ私設図書館の運営を始めた。

 「本好きで、編集者という仕事に携わる今の自分を作ってくれたのは、小さい頃に母が読み聞かせてくれた絵本のおかげ」と清水さん。「使われなくなった祖母の家を活用して、地域の子どもたちのために何かできることはないかと考えたとき、私設図書館というアイデアにたどり着いた」と話す。

 店名の「ドミンゴ」は、スペイン語で日曜日の意味。「子どものための本と雑貨と駄菓子が並ぶ、陽気でごきげん気ままな店」にしたいと清水さんが名付けた。「図書館だけだとハードルが高くて、なかなか来てもらえないかもと思って」と、入り口には10円から買える駄菓子屋を併設し、小さな子どもが気軽に楽しく立ち寄ることのできる空間づくりを目指す。

 館内に並ぶ本は、清水さんがこれまでの人生で影響を受けた愛蔵書のほか、地域の人や友人などから寄贈されたものなど。「本棚には『子ども向けで品行方正』とはいえない本も少しずつ混ぜ込んでいる」と清水さん。「ちょっと背伸びして大人の世界を垣間見たり、自分以外の人の価値観に触れたりして、認め合えるきっかけになれば」と笑顔を見せる。

 書房ドミンゴは「子ども心を持っている人」であれば誰でも利用可能。読書が好きな子どもを育むことを大切にするため、混雑時等は高校生以下の人を優先的に案内する。

 入館無料。開館は週3回ほど。開館日時やイベント案内、新しい本の情報などはインスタグラムで発信する。

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