久万高原町の「道の駅みかわ」(久万高原上黒岩)で12月27日~29日の3日間、アコーディオンライブや餅つき、イノシシのジビエなどを楽しむ「年越し祭り」が開かれる。
12月6日~20日の毎週日曜日に開催した「喜喜まつり~お山へゆこう~」に続き、「道の駅みかわ」が企画したもの。「ヨコロコビの渦を久万高原町から世界へ」の思いで企画したという「喜喜まつり」では、久万高原町の自然の恵みを最大限に楽しみながら生活している地域の人や店が、多種多様な出店やイベントを繰り広げた。
「年越しまつりの一番のお薦めは『まきストーブ』」と笑顔を見せるのは、イベントの運営に携わる江ノ上愛さん。「まきストーブを囲んで暖を取るもよし、おしゃべりに花を咲かせるもよし、餅や干し芋を炙(あぶ)って食べるもよし。七輪も用意しているので、会場で販売するイノシシ肉や愛南町のこだわり丸干しいわしを買って、その場で焼いて食べることもできる」と、冬ならではのマルシェの楽しみ方を伝授する。
27日には「喜喜まつり」でも好評だったアコーディオン奏者の坂野志麻さんがライブを開催。温かいコーヒーや地元のおいしいものが集まるマルシェに加え、地元の子どもたちが自ら店長を務める屋台「こどもマルシェ」も登場。地元の人気店「ルタンナチュレル」の生ケーキ販売も予定している。
28日はイノシシ祭り。町内に新しくオープンした「ジビエ専門精肉店 マタギの郷かわせ」が加工冷凍猪肉の初売りを行うほか、猪肉マン・角煮・大根煮・竜田揚げ・猪カツ(ちょかつ)カレー・猪汁など猪肉のフルコースが並び、イノシシの皮を活用したアクセサリーなども販売する。会場には、本物の仔イノシシ(ウリボウ)も来場する。29日は、きねと臼での餅つきと、つきたて餅を振る舞う。ヨモギの緑、名産品の地トウモロコシ粉を加えた黄色、ムラサキイモの紫と、3色のもちで1年の終わりを締めくくる。
同施設は今年5月、農産物直売所の「美川ふるさと市」と統合してリニューアル。新鮮な地元産の農産物や、「美川茶」「美川そうめん」などの特産品を販売するほか、町内産のヨモギをぜいたくに使った高知アイスコラボの限定商品「よもぎアイス」や、夏季限定のオリジナルソフトクリームなども人気だという。コンビニエンスストアも併設し、行楽客にも地元の人にも親しまれている。
「年越し祭り」の開催時間は各日11時~14時。