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愛媛のパラアーティスト作品をデザインに 木製サンダル「キャンダル」発売

「ゆるりカフェ夢屋」で行われている展示販売の様子。手前から山本さん、橋本さん、mayutamago、曽我部さんの作品をデザインに取り入れたもの。

「ゆるりカフェ夢屋」で行われている展示販売の様子。手前から山本さん、橋本さん、mayutamago、曽我部さんの作品をデザインに取り入れたもの。

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 長浜木履工場(大洲市長浜町、TEL 0893-52-1234)が2月、パラアーティストの作品をデザインに取り入れた木製サンダル「Candal(キャンダル)」を発売した。

 3月12日まで愛媛県庁(松山市一番町4)の「ゆるりカフェ夢屋」で展示販売を行っており、会場に設置したモニターでは、下駄やサンダルができあがっていく過程や、アーティストの作品をサンダルのデザインに取り入れていく様子なども紹介している。

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 今回コラボしたアーティストは、「mayutamago」として活動する有重麻由さん、曽我部林蔵さん、山本好伸さん、橋本大二郎さんの4人で、いずれも愛媛県在住。サンダルの足を通すバンドの部分に作品のデザインを取り入れた4種類を製作し、絵を描く「キャンバス」と「サンダル」を掛けて「キャンダル」と名付けた。

 「自分には思いつかないような色使いや個性的な作風を持つパラアーティストの作品に、以前から魅力を感じていた」と話すのは、昨年3月、社長に就任した齊藤若子さん。「パラアーティストの実情を知る機会があり、何か一緒にできることはないかと考えていたところ、顧問契約を結ぶデザイン会社シンプル(松山市祝谷2)社長の正岡昇さんから提案を受けて今回のコラボレーションが実現した」と話す。

 同社は1949(昭和24)年創業。2015(平成27)年には愛媛伝統的特産品の指定を受け、えひめ伝統工芸士の認定を受けた先代社長の福本紀孝さん、齊藤大地さんをはじめ5人の職人が、げたや雪駄(せった)、サンダル、木製雑貨などを製造している。

 「げたなどの木製品を身に着ける機会が減っていると感じる中、作り手も製品を手に取った人も、みんなが笑顔になれるような愛のこもった一足を目指した。『キャンダル』のデザインの魅力が、初めての方に木製のサンダルを手に取ってもらうきっかけになれば。げたやサンダルに限らず、木に触れる機会をもっと増やしたいという思いもある」と齋藤さん。

 サンダルには、愛媛や高知県産のヒノキ間伐材を使用。「快適に履いてもらえるよう、できるだけ多くの人の足にフィットする形を目指して製作している。ベルトの取り付け角度などの微妙な調整は、長い歴史の中で職人が受け継いできた財産」とも。

 「キャンダルでのコラボは小さな取り組みだが、これをきっかけにアーティストの作品や名前が多くの人の目に触れ、他社とのコラボレーションなどで活躍の機会が広まるきっかけにもなれば」と期待を込める。

 キャンダルは男女兼用で、サイズは24センチと25.5センチ(4,380円)。アンティークなずな(大洲市大洲)のほか、同社の製品を取り扱うECサイト「わとみ」、シンプルが運営する「シンプルマーケット」で販売する。

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