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愛媛県人の心に潜む「モヤっと」に焦点 NHK松山放送局が番組に向け意見募集

6月11日放送予定「ひめDON!」ディレクターの兒玉さん(中央)、藤田理世さん(左)と小島遥さん(右)

6月11日放送予定「ひめDON!」ディレクターの兒玉さん(中央)、藤田理世さん(左)と小島遥さん(右)

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 NHK松山放送局(松山市堀之内)が6月11日に放送予定の番組「ひめDON!」に向け、「何とかしたい!愛媛の『モヤっと』」への意見を、ホームページやツイッターで募集している。

 「当たり前すぎてミカンへの感謝が少ない」「『女子旅』をやたらと観光の売りにしたがる」「大街道は車で行くと意外と不便」「ボール遊びのできる公園が減っている」など、ホームページに並ぶ「モヤっと」は、地域に暮らす人ならではの視点で寄せられたものばかり。4月4日に行われたオンラインアイデアソンで、愛媛に住む人や縁のある人たち20人がディスカッションを行い、12の「モヤっと」を掘り起こした。

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 番組を担当するディレクターの兒玉章吾さんは、神戸、報道局などでの勤務を経て、2018(平成30)年7月、松山放送局に異動。ニュース番組など報道を中心に活躍し、松山では報道ドキュメンタリー「四国らしんばん」の制作も担当している。

 兒玉さんが「愛媛の人の生の声にこだわり、愛媛の人と共に、本気で課題解決に挑みたい」という番組を企画するきっかけになったのは、参加者全員がディレクターになって地域を元気にするアイデアを競い合う同局の番組「ザ・ディレクソンin愛媛」だったという。

 「『ザ・ディレクソン』の収録で審査員を担当した際、自分たちの想像を上回るユニークで実効性のある企画が次々と飛び出す様子を見て、愛媛の人の底力に驚いた」と兒玉さん。「従来の番組制作のスタイルでは、取り上げた内容について課題や解決策を示しても、最大公約数的なものになりがちな面があると感じていた。今回の番組では、地元目線で課題を掘り起こし、地域の英知を結集して一緒に悩み判断することで、地域の実情にフィットした唯一無二の解決策や、解決につながるクリティカルなヒントを生み出したい」と期待を込める。

 番組では、4月末にも視聴者参加のオンラインミーティングを予定しており、4月4日のアイデアソンに参加した人のほか、「モヤっと」への意見を投稿してくれた人の中からも参加者を募る予定。

 「イノベーションの基本原理は、既にあるものどうしの新しい掛け合わせ」と兒玉さん。「地域の力と、NHKというメディアや、その中で育ててもらった自らの経験を掛け合わせることで新しい価値を生み出したい」と話す。

 「NHK松山放送局は今年3月に開局80年を迎えた。今後、NHKが公共メディアとして愛媛の人に何を提供できるのか一職員として考えたとき、情報提供だけではなく、きれいではない部分や地域の課題、何となく気になっているが手を付けられていない『モヤっと』した部分にもスポットを当て、若い人たちも巻き込んで『ガチで』地域をより良く魅力的にしていくことが重要なのではないかと思った。今回の番組が、その実績の第1弾になれれば」と意欲を見せる。

 「『番組』という場を設定することで、普段は秘めている愛媛の人の底力が噴出してくるはず」と笑顔を見せる兒玉さん。「多くの人に参加してもらう番組制作には多くの人手と時間が必要だが、シリーズ化して、幅広い世代を巻き込みながら実績を残せる番組になれればうれしい」とも。

 愛媛の「モヤっと」への意見の投稿は、4月24日までホームページとツイッターで受け付ける。ツイッターでは「#愛媛モヤっとNHK」のハッシュタグを付けての投稿を呼び掛ける。

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