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伊予の地域情報メディア「ヒノボリ」 運営開始1周年でインスタフォロワー5,000人

伊予市の日昇本社 イベントでは「寿喜多(すぎた)」の弁当の受け渡し会場になる

伊予市の日昇本社 イベントでは「寿喜多(すぎた)」の弁当の受け渡し会場になる

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 伊予市を中心に地域情報を発信するウェブメディア「ヒノボリ」が5月29日、運営開始1周年とインスタグラムフォロワー5000人達成を記念して「ウェブとリアルをつなげる初の試み」を開催する。

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 当初は4月下旬に予定していたイベント「おでかけヒノボリ」だが、コロナ禍の影響で開催を延期。1カ月遅れで、大幅に規模を縮小しての実施を決めた。

 予定していたキッチンカーの出店や伊予市在住の作家の作品展示、自社オリジナル商品の展示などを中止。「食べるヒノボリ」として「ヒノボリ」で紹介したことのある「寿喜多(すぎた)」の弁当を数量限定の完全予約制で販売するほか、「作るヒノボリ」として「DIYと水まわり雑貨のmononimo」によるワークショップ(予約制)を行う。

 「社屋は黒い外壁の変わった建物なので、『あれ何じゃろか?』と思っている近所の人も多いと思う」と笑顔を見せるのは、日昇(伊予市米湊)でメディア運営を担当する垣内幸子さん。

 同社は、照明器具やIoT家電の開発・EC販売のほか、リフォーム事業などを手掛ける地元企業。昨年のコロナ禍の中、新事業のアイデアを検討し、会社にできる地域貢献活動として「伊予市の普段着だけど特別な日常を発信するウェブメディア・ヒノボリ」を企画して、昨年6月に運営を始めた。

 インスタグラムを中心に伊予市近郊の店や施設、自然、史跡などの情報を紹介するほか、ブログでは地域のキーパーソンや移住者へのインタビューなどを掲載。インスタグラムの投稿には毎回500以上の「いいね」が寄せられている。

 垣内さんは「ヒノボリの運営を始めた背景には、アフターコロナ社会で加速する地方移住のカジュアル化があった」と話す。

 「コロナ禍を機に、地方移住に憧れを持つ人や行動に起こす人が増えているが、農業従事者や手に職がある人への情報はあっても、会社勤めの『普通の人』に向けた情報は少ない。伊予市で働き、暮らしている私たちがヒノボリを通じて情報発信を行うことで、地域に暮らす人たちの生活満足度の向上や伊予市に関心を持つ関係人口の増加、旅行で訪れる人や移住者、地域企業で働きたいと考えてくれる人の増加などにもつなげていきたい」とも。

 「今後感染拡大が終息し、安心してイベントを楽しめる状況が訪れたら、改めてリアルとウェブをつなぐイベントで伊予市周辺の魅力を伝える場を作りたい。地域の人に日昇のことをもっと知ってもらって連携を深めるきっかけにできれば」と期待を寄せる。

 無農薬の自家栽培野菜を使った「寿喜多(すぎた)」(内子町石畳)の弁当受け渡しは10時~12時(数量限定・完全予約制)。「mono nimo」のタイルを使ったワークショップも事前予約制で、10時30分~12時30分に伊予市下吾川の同店店舗で開催する。

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