松山の複合温泉施設「東道後のそらともり」(松山市南久米町3、TEL 089-970-1026)内のギャラリー「sosora(そそら)」で現在、「逝き支度展 回想・風」が開催されている。
同展は、「遍路文化が根付く巡礼の地四国から逝き支度の精神を提案・発信すること」を目標に、「現代社会において死から生を見つめ直し、真の豊かさや自分らしさを考える機会になれば」と県内でライター・プランナーとして活動する小林紀子さんが主催するもの。
東温にある築約130年の古民家「牛渕ミュージアム別館」(牛渕)で毎年行なっている同展。4回目となる今回は、「気の養生をコンセプトにした温泉施設と再生や輪廻を内包した『逝き支度』アートとのコラボレーションを楽しんでいただければ」(小林さん)と特別展として同施設で行う。
作品例は、「包の器(手漉き和紙)」(100,000円)、「Love Seed」(30,000円)、「線香灯」(5,000円)など。「回想・風」をサブテーマに掲げ、骨つぼ・棺おけ・墓のモニュメント・経帷子(きょうかたびら)・絵画・写真・書など、「それぞれのアートが持つ可能性や表現力で、一人ひとり異なる最期のイメージを膨らませた作品が集まった」。
「人は死を強く意識することで、かけがえのない生の尊さや輝きを一層感じることができると思う。命を見つめ人や自然との繋がりを感じ、生きる力を取り戻し、心をリセットしてもらえれば」と小林さん。
営業時間は10時~24時(金曜・土曜・祝前日は翌2時まで)。入場無料。8月10日まで。