松山にハード系食事パン専門店「ユロ」-西条から移転、自家製天然酵母使う

オーナーの大岩さん夫婦が2人でリフォームした「ブーランジェリー・ユロ」店内。

オーナーの大岩さん夫婦が2人でリフォームした「ブーランジェリー・ユロ」店内。

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 ハード系食事パンをメーンに取り扱うパン店「boulangerie hulot(ブーランジェリー・ユロ)」(松山市石風呂町)が西条から松山に移転して1カ月が過ぎた。オープン日は10月14日。

「ブーランジェリー・ユロ」外観。

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 ハード系食事パンとは、硬くて甘くない食事の際に食べるパンのこと。オーナーの大岩さんは「パンと言えば甘くてやわらかい菓子パンが主流で、ハード系のパンはあまり知られていない。ハード系のパンはトーストせずにスライスしてそのまま食事や飲み物と一緒に食べられる。かめばかむほど小麦のおいしさが味わえるのが特徴」という。

 5年前に西条市内に夫婦で開業した「ユロ」。当初より「5年後に移転する」ことを考えていたという。「甘くなく硬いパンは最初なかなか受け入れてもらえなかったが、だんだんハード系の食事パンの良さをわかってもらえ、リピーターも増えた。松山に移転してからも西条から訪れてくれるお客さんもいる」と大岩さん。新店で、は西条店で置いていたあんパンなどの甘い菓子パンを排除し、よりハード系食事パンを強調する。

 同店は、カラオケハウスだった建物を大岩さん夫婦2人でペンキを塗ってリフォームした。建物のコンセプトはシンプルで風通しがよいこと。パンを並べるカウンターなどの棚は大岩さんの手作りによるもの。

 パンはすべて自家製で天然酵母を100%使い、「イーストでは出せない味を追求している」。天然酵母のパンは通常のイーストを使ったパンより酸味が強いという。毎週月曜・火曜日の2日をかけて仕込みを行う。

 主な商品は乾燥イチジクを練りこんだ「パン・オ・フィグ」(440円)、細めのフランスパン「フリュート」(220円)、気泡をつぶさないよう大きく焼いた「パントラディショナル」(100グラム=120円、1本=1,500円)。商品・名称はどれも同店オリジナル。

 「ハード系の食事パンを取り扱うパン屋は県内ではまだ少ない。もっとハード系食事パンを広め、良さを知ってもらいたい。ハード系の食事パンはトーストせずにそのまま食べるのが正しい食べ方。そういった食べ方の提案も店を通して提案していければ」と大岩さん。

営業日は木曜~日曜で、営業時間は11時~18時。

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