松山市駅（松山市湊町5）前に、無料で人の話を聞く「愚痴も聞き屋」が登場して3カ月が過ぎた。

　通行人の愚痴などを聞き始めたのは、sunnyTUMTUM（サニートゥムトゥム）さん。名前は、「陽気な」を意味する英語と本名を組み合わせ名付けた。以前、愚痴聞き屋をしている人のドキュメンタリー番組をテレビで見て、「いつかやってみたい」と漠然と考えていたという。

　愛媛出身のサニートゥムトゥムさん。昨年4月、十数年ぶりに東京から帰省したことをきっかけに、以前見た番組のことを思い出し、今の松山の人から話を聞いてみたいと「愚痴も聞き屋」を始めた。「もともと人の話を聞くのが好きだった。テレビを見て面白そうだと感じ、いろいろな人の話を聞いて自分自身も成長していけたらと思った」と話す。

　出没するのは、人通りの多い金曜の20時ごろから。現在は、1日2～5組ほどが相談に訪れており、8割が女性。電車待ちの5分程度話をしていく人や塾帰りの小学生、高校生などが幅広く立ち寄る。内容は、恋愛や結婚、就職などの相談事が多く、愚痴だけではなく幸せな話も受け付ける。

　サニートゥムトゥムさんのポリシーは、話は真剣に聞くがアドバイスはしないこと。「カウンセラーなどの資格は持っていないのでアドバイスはしないようにしている。ただし、今までの自分の経験上で参考になりそうなことがあれば伝えている」という。「アドバイスはできないが、話してすっきりしたという言葉や『ありがとう』の言葉をもらえるとうれしい。経過報告をしに来てくれる常連さんもいる」とも。

　出没時間は金曜の20時～22時30分ごろ（都合により変動もある）。