屋内スキー場「アクロス重信」(東温市、TEL 089-960-5577)が今年11月で、10周年を迎える。オープンは1999年11月1日。
同スキー場は日本最大級のハーフパイプを持つのが特徴で、1月23日に韓国で行われたFIS世界選手権で日本勢初の優勝を果たした青野令選手を育て上げた場所としても知られる。施設は、ハーフパイプコースのほか、斜度15度と11度のフラットゲレンデ(幅45メートル)がメーン。そのほか、レストラン、ショップ、ギャラリーなどを備える。
経営を手掛けるのは久万総合開発(上浮穴郡)。「私はもともとスキーが好きだったが、当時、愛媛にはスキー場が少なく、特に私が暮らす旧久万町にはまだなかった。そこで今から24年前、この町にもスキー場を作ろうという構想が生まれ、仲間たちと準備を始めた」と同社社長の田村信介さんは同スキー場の先駆けである「久万スキーランド」(上浮穴郡)を作ったきっかけを振り返る。その後、自然破壊が進んでいること、温暖化の問題なども踏まえ、屋内スキー場を作ろうという構想のもと同スキー場開設となった。
「屋内スキー場をメジャーにするための方法を考えた際に、多くの人に知ってもらい、リピーターにつなげていくため、スキー場の特徴でもあるハーフパイプを利用して利用客である子どもたちをレッスンし、「日本一の選手」を生み出し、世の中での認知度を上げていこうと思った。そして誕生したのが渡部耕大君、青野令君達」(田村さん)とも。
今後も同スキー場では、次世代の選手を育て、活躍していけるような応援を続けていく。営業時間は10時~23時。滑走料は3,150円(土曜・日曜・祝日、2時間)ほか。