道後温泉本館前(松山市道後湯之町5)で4月30日深夜、令和の改元を記念して、カウントダウンイベントが行われた。
このイベントは「令和」の出典となった万葉集に「熟田津の歌」など道後温泉に関する歌が収められていることから、地元の商店街・旅館組合が企画したもの。当日は雨の中、道後温泉前の歩道を浴衣姿の観光客や地元客の傘の列が埋め尽くした。
改元となる午前0時のカウントダウンとともに、赤いギヤマンガラスに彩られた道後温泉本館3階の「振鷺閣」(しんろかく)刻太鼓を特別に12回打ち鳴らし、新しい時代の幕開けを告げた。会場では「ありがとう平成、よろしく令和」の掛け声の中、「令和」の文字が掲げられ、ミカンジュースの鏡開きと来場者への振る舞いなどが行われた。
イベントに参加した商店街組合の男性は「雨の中、たくさんの方に参加してもらえてとてもうれしい。明治・大正・昭和・平成と多くの人に愛され、7年にわたる大規模改修工事に着手した道後温泉本館が次の令和の時代にも地元の誇りであり、多くの方に愛される場所であり続けてほしい」と期待を込めた。