第65回記念「萬翠(ばんすい)荘バラ展」が5月14日に始まり、愛媛県内の愛好家らが育てた300品種・3000点余りのバラが展示されている。
今年は、「セレブレーション~Celebration~」をテーマに開催。国指定の重要文化財である萬翠荘(松山市一番町3)の重厚な雰囲気を背景に、華やかで気品のある品種が多数出展。改元にちなみ、皇室にゆかりのある品種「プリンセス・ミチコ」や「プリンセス・マサコ」なども飾られている。
バラ展では毎回、コンテストも開かれており、今年は、松山市の田所久好さんが出展した「グランデアモーレ」が最高賞の農林水産大臣賞を受賞した。大きく整った花の形や発色の良さ、葉の艶、のびのびと育った茎の長さなどが高く評価された。
愛媛バラ会副会長の石橋秀通さんは「コンテストに出品する方は、コンテスト当日の審査の時間にバラがベストな状態になるよう、開花の調整などを行っている。最高賞を受賞した田所さんの『グランデアモーレ』は、正に審査の瞬間、最も美しく見えるベストな開花状態だった」と話す。
「バラは品種や系統が多く、花の色や形、香りなども非常に多彩。皆さんもたくさんある品種の中から、それぞれに好みの花を見つけてみてほしい。育てる条件によって花の大きさや色などが大きく違ってくるのも、バラ栽培の楽しさ。展示だけでなく、県内生産者によるバラ苗の即売やバラ作りの相談コーナーなどもあるので、ぜひ足を運んでみてほしい」と来場を呼び掛けた。
開催時間は10時~17時(最終日は16時まで)。入場料は、大人=200円、小中学生=100円。今月19日まで。