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「道後アート2019・2020」 今年から参加型のプロジェクトへ

道後商店街の伊織(道後湯之町20)内に設置されている「まちなか拠点」

道後商店街の伊織(道後湯之町20)内に設置されている「まちなか拠点」

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 松山市の道後エリアで5月30日、「日比野克彦×道後温泉 道後アート2019・2020『ひみつジャナイ基地プロジェクト』」がスタートした。

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 今回の「道後アート」では、上人坂エリアの宝厳寺(松山市道後湯月町5)隣に交流拠点「ひみつジャナイ基地」を建設する。道後温泉(道後湯之町)から少し離れた場所に拠点を設けることで、新しい回遊ルートを作り出し、道後の楽しみ方を広げる試みだ。
施設の設計や活用方法は一般公募によるコンペで募集し、2020年5月下旬の完成を予定している。

 道後温泉では、2014(平成26)年に道後温泉本館が改築120周年の大還暦を迎えたことを記念して、アートフェスティバル「道後オンセナート2014」を開催。道後温泉周辺のホテルや街中に作品を設置して多様なイベントと組み合わせることで「いつ訪れても楽しい」長期開催型のアートイベントを展開し、その後も「道後アート2015」「道後アート2016」「道後オンセナート2018」として引き継がれてきた。

 今期の道後アートは、従来の鑑賞型から参加型へと大きく方向転換。公募によって選ばれたアーティストが、展示・パフォーマンス・トークなどさまざまな表現方法でアートを発信する「オープンコール・プロジェクト」や「踊りプログラム」「道後アートショーケース」など、多数の参加型プロジェクトを予定している。

 コンソーシアム道後アートプロジェクト(保免中3)で広報ディレクターを務める清水淳子さんは「道後のアート事業の開催も5回目を迎えて地域に根付いてきたと感じており、よりさまざまな方を巻き込んだ参加型のプロジェクトが実現するのではという思いがあった」と話す。

 「今回のプロジェクトでは、いろいろなものが出来上がっていくプロセスそのものが作品。観光客だけでなく、これまで道後につながりのなかった地元の人にも、興味を持って長期的に関わってもらいたいと思っている。今回は、障がいを持つ方や外国の方、お年寄りや子どもなどにも参加していただけるような取り組みを行っている。実践は簡単なことではないが『そのハードルを超えられるのがアートの力だ』という、監修の日比野さんの思いを道後で実現したい」と新しい「道後アート」の魅力を語った。

 2020年5月の交流拠点完成までの間は、道後商店街の「伊織」(湯之町20)内に仮設の「まちなか拠点」を設置しており、道後アート事業に関する展示や、体験型のワークショップが開催されている。

 「オープンコール・プロジェクト」と「ひみつジャナイ基地設計コンペ」は、5月30日からエントリーを受付中。詳細はホームページに掲載する。

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