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松山でフィンランドの作家が個展「永遠の夏」テーマに陶器作品70点

3つに分けて制作された大きなタペストリー作品「Mandariinitarha」

3つに分けて制作された大きなタペストリー作品「Mandariinitarha」

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 フィンランドの第一線で活躍しているアーティスト、マリアンネ・フオタリさんの個展が現在、松山のショップ&茶房「MUSTAKIVI(ムスタキビ)」(松山市大街道3)で開催されている。

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 マリアンネさんが日本で個展を開くのは今回が2回目。「Orangeria-the Ceramic Garden of Infinite Summer」と題し「永遠の夏」をテーマにした作品70点が並ぶ。作品は全て販売も行う。個展の中心として、手で形成した陶器のパーツを組み合わせた大きなタペストリー「Mandariinitarha(マンダリンガーデン)」を展示。作品の一部には、開催地の愛媛をイメージしたというミカンのモチーフが取り入れられている。

 北欧らしい色使いが特徴的な植物や果物をイメージした陶器作品は「繊細で有機的」。陶器の彫刻や日本のすだれをイメージしたという陶器のカーテン、ガラスや合板の技術を用いた作品を展示するほか、制作風景を映した映像も上映する。壁から床へと大きなテキスタイルが敷かれた場所では、実際に座って写真撮影することもできる。

 MUSTAKIVIは2017年2月にオープンしたショップ&茶房で、地下にギャラリーが併設されている。フィンランドを拠点とするテキスタイルデザイナーで陶芸家の石本藤雄さんがプロデュース。石本さんは砥部町出身。同店オーナーの誘いで「故郷の愛媛にギャラリーを持つ」という夢を実現した。

 今回の展示を見に何度も足を運ぶ人が少なくないという。文店長は「マリアンネさんの作品は陶器なのに温かみを感じられるのが魅力。これからも店のコンセプトである『ささやかな美』に沿うような、生活を少し豊かにするもの、北欧や愛媛のいいものを紹介していければ」と話す。

 営業時間は10時~19時(木曜・日曜は18時まで)。火曜・水曜定休。入場無料。12月8日まで。

 次回はフィンランドを拠点に活動する星利昌(ほしとしあき)・星佐和子(ほしさわこ)による作品展「時間をとどめる -Toshiaki Hoshi Sawako Hoshi Exhibition -」を開催予定。12月14日~2020年1月26日まで。

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