フードデリバリーサービス「Uber Eats(ウーバーイーツ)」が、3月18日から愛媛県松山市でサービスを始めた。
「Uber Eats」は、世界650以上の都市で利用されているフードデリバリーサービス。日本では2016(平成28)年6月に東京でサービスを開始し、現在までに、横浜、川崎、大阪、神戸、広島、岡山など、12のエリアで展開している。
運営するのは、アメリカのカリフォルニア州に本社を置く「Uber Technologies」。ヒト・モノ・場所・乗り物など、個人や企業が持つ活用可能な資産を、インターネットを介して有効活用する「シェアリングエコノミー」の概念に基づいたサービスを展開しており、日本でも「Uber Japan」が、2014(平成26)年8月からアプリを使ったタクシーの配車サービスを開始。現在は、国内20のエリアでサービスを提供しており、松山市の一部地域でも利用できる。
「Uber Eats」の利用者は、アプリで配達先を指定し、「レストランパートナー」が提供するメニューを選択。従来のデリバリーサービスではレストランが従業員を雇って配達を行うところ、「Uber Eats」では「配達パートナー」と呼ばれる一般の人が、活用可能な隙間時間などを利用して、自転車や原付きバイクで配達を行う。配達先は自宅のほか、公園や宿泊施設などを指定することもできる。
レストランは、少ない初期投資でデリバリーサービスを始めることができ、アプリを通じてこれまでよりも幅広い客層を開拓できる可能性があるほか、ユーザーからのフィードバックを活用することで、サービスの向上につなげられるのも特長。
松山エリアで「配達パートナー」に登録した徳永塁さんは、「『Uber Eats』のことは、東京の友人に聞いて知っていた。松山でサービス開始、しかも四国初上陸と聞いて、これはやってみたいと『配達パートナー』に登録した。現在は新居浜市に住んでいるが、仕事で週に1回ほど松山へ来ているので、その際に空き時間を活用して配達をしてみたいと思っている」と話す。
「お金を稼ぐためというよりは、隙間時間を自由に活用して、お店や配達先の人との出会いを楽しみたい。松山でも40店舗以上のレストランが登録されていると聞いているが、レストラン側と利用者側、それぞれどれくらいの人たちがサービスを利用するのか興味深い。都市部で一度サービスを利用したことがあるので、松山でも注文もしてみたいと思っている。」と期待を語った。
松山エリアでのサービス開始は18日9時から。利用者は、料理の代金に加えて、配送手数料350円を負担する。