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松山で「愛飯プロジェクト」学生の継続支援で愛媛の生産者や飲食店も応援

アパマンショップ愛大・松大前店の店頭で、プロジェクト発案者の西田店長(中央)と、スタッフの菅沼さん(左)、山村さん(右)

アパマンショップ愛大・松大前店の店頭で、プロジェクト発案者の西田店長(中央)と、スタッフの菅沼さん(左)、山村さん(右)

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 コロナ禍の影響を受け、アルバイトや仕送りの減少で苦労している学生においしい食事で笑顔を届けようと、「愛飯・愛媛県学生応援プロジェクト」が始動した。

『愛飯』愛媛県学生応援プロジェクト

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 プロジェクトの発起人は「アパマンショップ愛大・松大前店」(松山市平和通り2)の西田信一店長。仕事を通じ、アルバイトと奨学金で生活をやりくりしている学生に多く接してきた経験から、コロナ禍で困窮している学生を支援したいと会社のバックアップを得てプロジェクトを立ち上げた。

 支援の対象は、18歳以上の大学生、大学院生、専門学校生と予備校生。ウェブサイトから申し込みフォームに必要事項を記入して送信し、西田さんが勤務する店の店頭で、プロジェクトに協賛する飲食店で使える500円分の食事券2枚を受け取る。食事券の申し込み回数に制限は設けず、困っている学生に継続的な支援を届けることを目指す。

 プロジェクトの運営資金は、西田さんの勤める三福グループが提供したものに加え、8月7日からクラウドファンディングでも支援を募っている。

 「地元企業などに寄付をお願いすれば資金援助をしてもらうことはできると思うのだが、あえて一般の人たちに気持ちを寄せてもらう『クラウドファンディング』という方法を選んだ。一人でも多くの人が活動に興味を持ち、可能な範囲で寄付を寄せてもらえれば」と西田さん。

 返礼品には地元企業などが提供する「温泉入浴券」「マッサージ券」などのほか、自ら生産者の元を訪れて買い取りの交渉を行った「ブランドかんきつのストレートジュース」や「生鯛めしセット」などを揃える。

 「寄付金額に対する返礼品の比率は、50%ほどになっている」と西田さん。「クラウドファンディングに参加してもらうことで、生活に困窮している学生に支援を届けると同時に、コロナ禍で売上の減少に苦しんでいる生産者を応援することもできる。支援者の人には、返礼品のおいしい県産品や温泉などでリフレッシュを楽しんでもらえる。みんなが助かって幸せになって、愛媛のためにもなる。そんな、地域を元気にできるプロジェクトを目指している」と熱意を語る。

 「食事券で、食費を削ったり食事自体を我慢したりしている学生さんたちに笑顔を届けるとともに、お客さんの減少などで苦境にある地域の飲食店にも貢献したい」と西田さん。「未来を担う学生さんが、私の大好きなこの街で楽しくたくさん学び、一人でも多くの人が、その後も愛媛に暮らすことを選んでくれればうれしい。愛ある愛媛の愛飯プロジェクトをぜひ成功させたい」と笑顔を見せた。

 クラウドファンディングは8月28日まで。

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