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松山の温泉旅館「どうごや」で、旬の里芋味わう芋炊きと座禅の会

「どうごや」で過去に開催された座禅会の様子

「どうごや」で過去に開催された座禅会の様子

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 松山市道後の温泉旅館「どうごや」(松山市道後多幸町、TEL 089-934-0661)が10月7日、定例の座禅会を半年ぶりに再開し、参加者に秋の郷土料理「芋炊き」を振る舞う。

昨年の里芋収穫祭で作った芋炊き

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 オープン以来毎月続けてきた「どうごや」の座禅会は84回目。4月1日の第83回以降、コロナウイルスの影響による同館休業のため座禅会も中止していた。今回は座禅の後に提供していた茶菓を、秋の定番郷土料理である芋炊きに代えて、参加者らと交流を楽しむ。

 調理を担当する飯野敦子さんは、どうごやの朝食「源気めし」のレシピ開発と調理も手掛けており、有機農法や自然農法で作られた季節の野菜のおいしさを最大限に引き出す調理を得意としている。

 三重県出身の飯野さんは「芋煮の文化は日本中にあるが、愛媛の『芋炊き』を初めて食べたときは、その甘い味付けに驚いた」とカルチャーショックを語る。

 「昨年も芋炊き作りに挑戦したが、食べた人から『おいしいけど、これは芋炊きじゃない』と言われてしまった」と笑う飯野さん。「愛媛で生まれ育った人は、甘口の芋炊きという食文化の独自性に気付いていないと思うが、私の経験上これはかなり珍しい料理。今年は自分流の味付けと、愛媛伝統の甘口を違和感なく融合させて、地元育ちの人にもおいしいと食べてもらえる味に仕上げたい」と意気込みを見せる。

 座禅会の会場となるのは、アーティストが部屋に宿泊し、街や宿の雰囲気を感じながら作品制作に取り組む「アーティスト・イン・レジデンス」スタイルのアートで彩られたどうごやの客室。堂頭(どうちょう)を務める西光寺(枝松1)中川光真住職の意向で、冷暖房などの空調を一切使わず、季節の空気を感じながら行うという。

 「どうごや」の座禅会は毎月第1水曜日開催で、時間は20時から1時間ほど。参加費は500円(芋炊き付き)。定員は先着20人。

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