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松山の正念寺でハロウィーンイベント「みつはまいり」 仮装でまち歩き楽しむ

「ハロウィーンみつはまいり」のポスターを手に、愛媛CATVの取材に応える主催者の仙波光さん(右)と相原恵さん(左)

「ハロウィーンみつはまいり」のポスターを手に、愛媛CATVの取材に応える主催者の仙波光さん(右)と相原恵さん(左)

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 松山・三津で10月31日、仮装して街歩きを楽しむイベント「みつはまいり」が開催される。

ハロウィンお菓子もらえるマップ(みつはまいりinハロウィン)

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 主催するのは正念寺(松山市神田町)で、「みんなの寺子屋」でリーダーを務める仙波光さん。2016(平成28)年から2年間、三津浜地区の古民家「旧濱田医院」で駄菓子店を営んだ経験を持つほか、子ども食堂のスタッフとして活躍するなど、一貫して「子どもの居場所づくり」に取り組んでいる。

 イベントには、三津浜地区のカフェやレストラン、パン店、雑貨店、ギャラリーや寺社など20のスポットが参加。ハロウィーンの仮装をして正念寺で参加受け付けを行い「ハロウィーンお菓子もらえるマップ」に掲載するスポットを巡ると、各店でお菓子をもらうことができる。

 仙波さんは「先日イベントの準備で三津浜小学校の近くを歩いていると、子どもたちに『せんちゃん、ハロウィーンのイベント楽しみにしているね』と声を掛けられた」と話す。「協力してくれている店の人からも、『コロナ禍だからこそ、このイベントをやる意味がある』と言われた」と話す。「子どもたちはコロナ禍の中でたくさんの我慢を強いられている。子どもの頃、親から『つらいことがあるから楽しいことがある』と言われていたが、今の子どもたちは我慢して頑張っているのに、コロナだからとさらに我慢して遊ぶ機会を制限されていると感じている。密にならず、ゆっくり三津の街を巡り、子どもたちが秋の一日をめいっぱい楽しんでくれれば」とも。

 多文化共生や多様性を知る機会作りも仙波さんの取り組む課題の一つ。「市内の学校で活躍するALT(外国語指導助手)の先生や、障がいのある人が働く施設などにもチラシを配布して参加を呼び掛けた。イベントをきっかけに一緒にまち歩きを楽しむことで、いろいろな人との接点が生まれ、『同じ場所に暮らす仲間』という思いを高めるきっかけにもなれば」とも。

 まち歩きのエリアは約700メートル四方ほど。仙波さんは「歩くのも楽しいが、電車に揺られて伊予鉄港山駅で降りれば、無料の渡し舟で約80メートルの短い船旅で非日常の時間を楽しめる。地図を見ながら、いつもは通らない路地に迷い込み、初めて見る三津の景色にも触れてみてほしい」と笑顔を見せる。

 スタート地点の正念寺では、仙波さんと共にイベントを主催する「Meg Company(メグカンパニー)」(久米窪田)の相原恵さんが参加者に台湾茶を振る舞う。当日はマンダリンパイレーツの選手らも正念寺を訪れ、子どもたとちとのふれあいを楽しむ。

 「地域の企業や店からたくさんの協力を寄せてもらって実現できたイベント。ハロウィーンを楽しむのはもちろん、これをきっかけに今まで知らなかった三津の店と出合ったり、三津の街の魅力を発見したりして、街のファンになってもらえれば」と期待を込める。

 開催時間は11時~16時。参加無料。

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