伊予・双海町「しおかぜウオーク」に340人-菜の花見ながらウオーキング

閏住地区の菜の花畑を通過するウオーキング参加者

閏住地区の菜の花畑を通過するウオーキング参加者

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 JR伊予長浜駅から伊予双海町の双海シーサイド公園までの沿線をウオーキングする「しおかぜウオーク なのはな大会」が3月6日、開催された。

菜の花畑を通過するJRの電車

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 同町の閏住(うるずみ)地区では菜の花が咲くスポットとして人気があり、30年ほど前から「菜の花まつり」が毎年実施されている。同地区の菜の花を生かし、予讃線の利用客を増やすため、JR四国が「菜の花まつり」に合わせてウオーキングイベントを始め、今年で12回目。

 当日は悪天候にもかかわらず340人が参加し、320人が完歩。JR伊予長浜駅を出発後、旧道をメーンに今坊地区しおさい市、下灘コミュニティセンター、下灘駅、閏住地区の菜の花畑を経て、伊予上灘駅(双海シーサイド公園)までの約16キロをウオーキングした。各スポットでは地域住民からの接待として、特産品なども提供された。

 閏住地区の菜の花は、閏住公民館が中心となって地域住民が協力しあい手入れを行っている。花の見ごろは3月から4月中旬まで。花が枯れてから種を落としきるまでそのままの状態で置き、9月ごろに枯れた菜の花を焼ききる。11月から2月まで肥料をやりながら手入れを行う。「今年は寒かったので、イベントまでに咲くか心配だったが、2月末に暖かい日が続いてほぼ満開で間に合った」と同公民館の岡井館長。

 閏住地区では昨年から同イベントで手作りピザに菜の花の葉を乗せた「菜の花ピザ」の提供を始めた。住民が作ったという移動式のピザ窯を使って作られている。ウオーキング参加者以外の菜の花を見に来た観光客からも好評を集めていた。

 ウオーキングに参加した大洲在住の50代男性は「職場の人に誘われて今回初めて参加した。時間を競うものではないので、ゆっくり景色を見ながら楽しく歩けた」と話す。

 「閏住地区の菜の花畑には毎年多くの観光客が来ている。ウオーキングしてもらったコースは、別名で『双海花街道』とも呼ばれている。このイベントを通じて双海の桜・水仙・菜の花のPRをしていきたい。双海に訪れた人には海を見ながら、花を見ながら、景色を楽しんでもらえたら」と双海地域事務所の川本さん。「残念ながら悪天候だったが、多くの人に参加してもらえた。これからも地域を盛り上げる春一番のイベントとして開催していきたい」とも。

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