宇和島出身の版画家・畦地梅太郎、没後10年で展覧会-愛媛県美術館

畦地梅太郎・木版画「白い像」1958年愛媛県美術館蔵、「山の家族」1973年南海放送蔵(各部分)

畦地梅太郎・木版画「白い像」1958年愛媛県美術館蔵、「山の家族」1973年南海放送蔵(各部分)

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 愛媛県宇和島市三間町出身の版画家、畦地梅太郎(あぜちうめたろう)の没後10年を記念した展覧会「山のいのち、人のぬくもり」が2月14日から、愛媛県美術館(松山市堀之内、TEL 089-932-0010)で始まる。

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 山や山男を主題に「山の版画家」として親しまれ、自らも山を歩く人であった畦地の作品は、木版ならではの素朴さの中に、何気ない日常の情景や自然への慈しみをたたえて、今なお多くの人々を魅了している。

 同展では、初期の鉛版画、木版画、版画雑誌、木活字や本の仕事、貴重な原画、スケッチブックなど約140点を展示する。「畦地さんの版木は表だけでなく裏面も大切に活用して彫られている」と話す学芸員の箱田千穂さん。

 初日の14日には、「父・梅太郎の思い出」と題して、畦地さんの長女畦地美江子さんが箱田さんと記念対談を行う予定。同日がバレンタインデーにあたることから、ペアで入場すると1人分の料金で2人が入場できる特典も設ける。会期中、学芸員によるフロアレクチャー、美術講座、木版画を楽しむ実技講座も開催。

 そのほか、畦地さんの故郷にある畦地梅太郎記念美術館(宇和島市三間町)でも「没後10年畦地梅太郎展」の開催(2月11日~5月11日)開催を予定しており、「裏石鎚山」の版木全5面などを展示する。

 鑑賞時間は9時40分~18時(入場は17時30分まで)。月曜休館(3月2日は開館、翌日休館)。観覧料は、大人=800円、高大生=600円。3月29日まで。畦地梅太郎記念美術館とのセット券(前売り=750円、当日券=950円)も販売する。

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