愛媛県総合社会福祉会館(松山市持田町3)で10月6日、ビジネスワークショップ「ダイアログ・イン・ザ・ダークin愛媛」が開催される。
「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」は、1989年にドイツで哲学博士アンドレアス・ハイネッケの発案によって生まれた。参加者は完全に光を遮断した空間のなかへ数人のグループで入り、視覚障害者(アテンド)のサポートの下、暗闇の中に再現された日常生活のさまざまな環境を体験する。
世界30カ国・約110都で開催されており、2010年までに600万人以上が体験している。視覚障害者の雇用促進の目的で1999年以降、日本ではNPO法人ダイアログ・イン・ザ・ダークジャパンが毎年開催し、これまでに7万人が体験。愛媛県では初開催となる。
暗闇の中で戸惑う参加者たち自らが助け合う心を育て、コミュニケーション能力の醸成のため企業の研修に活用されているほか、鋭敏になる感覚を生かした新製品開発、視覚以外に訴えるサービスの企画などにも活用されているという。
デモ研修として行われる今回は「ビジネスワークショップ4時間コース」。主な内容は「暗闇探索」で一点の光のない部屋で視覚障害者の案内のもといすに座る、お茶を飲むなどを体験。その後のワークショップで、暗闇体験での気付きなどを話し合った後、「シェア」や「行動計画ワーク」を行う。
開催時間は14時~18時(受付は13時~)。参加費は1万5,000円。定員は24人で申し込み締め切りは9月30日。申し込みは「ダイアログ・イン・ザ・ダーク愛媛立ちあげ委員会」の安孫子さん(TEL 0897-47-3636)まで。